Excelのサイズが肥大化して動作が重い原因はたぶんこれ

ファイル

職場で代々受け継がれているようなExcelファイルって、ありませんか?

例えば出退勤の管理表とか、プロジェクトのスケジュールとか。

自分で一から用意すると大変なので、大抵は誰かが作ったものを流用しますよね。

そういったいろいろな人の手を渡ってきたExcelファイルって、妙にファイルサイズが大きかったりします。

パッと見ではデータ量が多いわけでもなく、マクロがあるわけでもないのに。

何でこんなにサイズがデカいの?っていうファイルに出会った場合に、確認するべき項目をご紹介します。

例えばこんなエクセル

ここでは例として、内容はほぼ空っぽに見えるのにサイズが2MB以上になってしまったExcelファイルを整理してみます。
サイズが大きいExcelファイル

ファイルを開くと、見た目上はシート1枚でデータが何も入力されていない状態となっています。
普通だったら2MBになるような内容ではありません。


3つの確認項目

私の職場でよくあるパターンを3つご紹介します。

その1.不要なオブジェクトの消し忘れ

Excelのオブジェクトがたくさん貼ってあると、サイズがかなり大きくなります。
見えている範囲に無かったとしても、例えば非表示となっていたり、遥か遠くに残骸が残っていることもあるので、見落としがちです。

オブジェクトがあるかどうかは以下の手順で確認出来ます。
  • エクセルのメニューバーから、「ホーム」→「検索と選択」→「条件を選択してジャンプ(S)」を選択します。
  • 「選択オプション」ダイアログが表示されるので、「オブジェクト(B)」を選択して、「OK」ボタンを押します。


もしも見えていない範囲にオブジェクトがあった場合、オブジェクトが選択状態となるので、不要なものなら削除しましょう。


行削除や列削除を行うと、オブジェクトが小さく残ってしまうことがあります。
消し忘れに注意しましょう。

その2.過去に編集したセルの状態が残っている

過去に何らかのデータが入力されたことがあるセルは、有効なデータ範囲としてExcelに認識されている場合があります。
一見するとデータが何も入力されていないセルでも、有効範囲と認識されていれば状態が保存されているので、ファイルサイズの肥大の原因となります。

以下の手順で有効なセルの範囲が確認出来ます。
  • エクセルのメニューバーから、「ホーム」→「検索と選択」→「条件を選択してジャンプ(S)」を選択します。
  • 「選択オプション」ダイアログが表示されるので、「最後のセル(S)」を選択して、「OK」ボタンを押します。


この例の場合だと、2,432行目のGE列のセルが選択されました。
空のセルを大量に抱えていたことになります。


この場合の対処方法は、以下の操作を行います。
  • 「最後のセル(S)」で選択されたセルの行ヘッダを選択します。
  • 選択した行から上の不要な行を全て選択状態にして、行ヘッダを右クリック→「削除(D)」を選択して行ごと削除します。


行を消した事で、シート右端のスクロールバーのつまみ部分(マウスホイールで動く部分)のサイズが長くなれば、有効範囲が狭まったことになります。

その3.非表示のシートがある

シートは見えているものだけとは限りません。
非表示のシートが隠れている場合があります。

非表示のシートを表示する方法は、以下の操作を行います。
  • シート下部分の表示されているタブを右クリックして、「再表示」を選択します。
  • 非表示となっているシートがある場合は、「再表示」ダイアログの中にシート名が表示されますので、選択してOKボタンを押します。


再表示されたシートが不要なものであれば、削除してしまいましょう。

対策後のEXCELファイルのサイズは・・・

もとは2.35MBあったファイルが、60KBにまで小さくなりました!
どれだけ無駄なデータを抱えていたかが分かります。


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まとめ

Excelのファイルサイズが大きいと、開くのに時間がかかったり、固まる原因にもなります。

作業効率の向上にも繋がりますので、不要なデータは削除してファイルサイズは小さくしてしまいましょう。

以上

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